政府・日銀3者会合、為替動向注視「必要あれば適切に対応」
2023.05.30 19:17
財務省と金融庁、日本銀行は5月30日夕、財務省内で国際金融資本市場に係る情報交換会合を開いた。外国為替市場で1ドル=140円台とドル高・円安の動向などを協議。日銀新体制発足に伴い意思疎通を密にしつつ、市場リスクへの対応に万全を期すことを確認した。
会合後に記者団の取材に応じた財務省の神田眞人財務官は、為替相場について「ファンダメンタルズを反映して、安定的に推移することが重要。過度な変動は好ましくない」と話し、政府としては「動向を注視して、必要があれば適切に対応していく考えに変わりはない」と強調した。
このほか、神田財務官は米国の債務上限問題や金融セクターなどのリスク要因について「我が国経済への影響を十分注視する必要がある」と述べた。
3者会合の開催は3月17日以来。財務省から神田財務官、奥達雄総括審議官、金融庁から天谷知子金融国際審議官、栗田照久総合政策局長、日本銀行からは清水誠一理事が出席した。所要時間は20分程度だった。
関連記事
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 中堅の外資生保、乗合代理店からの要求に苦慮 変額保険手数料で
- 地域金融機関、半数の250機関が預金減 金利戻りパイ奪い合い
- 八十二銀、AIモデル開発50種に 投信販売モニタリングも
- 広島銀、金利再来でALM改革 各部門の収益責任 明確に
- 多摩信金、住宅ローン168億円増 業者紹介案件が4割強
- 金融庁・警察庁、URL貼付禁止案を軟化 銀行界から反発受け 不正アクセス防止で
- 横浜銀や静岡銀など20行庫、生成AIの実装拡大へ 検証結果・最善策を共有
- カムチャツカ半島付近でM8.7の地震 一部金融機関の店舗で臨時休業
- 金融庁、障害対応の強化要求 クラウド利用拡大で
- あおぞら銀の中野さん、金融IT検定で最高点 専門部門との対話円滑に