東京海上日動、ドクターヘリ早期出動支援 ドラレコ情報基に通報
2023.04.25 19:12東京海上日動火災保険は4月25日から、通信型ドライブレコーダーが取得した交通事故のデータと画像をもとに、消防機関とドクターヘリ基地病院へ迅速な通報をする「第2種D-Call Net」の試験運用を開始した。認定NPO法人救急ヘリ病院ネットワーク、プレミア・エイド(東京都)の3社で共同開発。千葉県を振り出しに、順次対象地域を拡大する。
第1種D-Call Netは自動車メーカーらと協力し、新車に内に装備するかたちで2018年に本格運用を開始した。これにより事故発生から治療開始までの時間を約17分短縮、救命や後遺症の軽減に役立った。
これに替えて第2種は、同社が運用する通信型ドラレコにD-Call Net通信機能を付加して構成。事故発生と同時に自動送信されるデータや事故画像から、「多重衝突」や「大型トラック」、「乗員の意識喪失」などのキーワードに照らして、オペレーターが死亡または重傷の可能性が高いと判断した場合に消防機関とヘリ基地病院へ通報する。
後付けのドラレコに組み込むため、搭載が遅れていた軽自動車をはじめ既存の販売車両でも利用可能になる。同社のドラレコ付き自動車保険は23年3月に保有契約件数100万台を突破。国内損保業界全体では約250万台(同)と推定される。
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