千葉興業銀、学生と「地域金融」を展望 千葉商科大で13回の講義
2023.04.21 09:28
地域や社会の持続的発展への貢献や銀行業の将来展望をテーマに、千葉興業銀行は4月20日、千葉商科大学(千葉県市川市)で特別講義授業「地域金融の今と未来」を開講した。7月までの全13回で、同行の行員らが企業支援や個人向けコンサルティング、事業承継サポート、有価証券運用など同行の重点業務を解説。学生との質疑やディスカッションを通じて出た意見を同行のサービスに反映することも検討している。
2022年11月に同大と結んだ連携協定に基づき開講。同行による大学での講義は、1回だけのものなどはあったが、学期を通じた継続実施は今回が初。
講義を所管する同行営業企画部コンサルティング企画室の國吉威室長は「分かりやすい教材を提供し、サービス向上へのアイデアを双方向で話し合いたい」。担当教員で同大副学長の寺野隆雄教授は「お金のやり取りだけでなく、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みやESG(環境・社会・ガバナンス)経営の支援など、昨今の銀行サービスも学び、地域金融の役割を身近に感じてもらいたい」と。
同大1年~4年生の20人が受講。各回105分で講師は毎回変わる。同行からは農業や医療・介護事業者向けコンサル、国際業務、中小企業の経営診断、人材紹介やDX(デジタル・トランスフォーメーション)支援などの担当者らが登壇。地場企業の経営トップ自身による事例紹介も予定している。
同日の初回開催は、國吉室長が講師。22年3月に創立70周年を迎えた同行の歴史や経営理念を動画も交え紹介。以降の講義テーマの概要を説明した。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- MUFG、大谷翔平選手との契約が終了 ブランドパートナーとして6年間
- NTTドコモ、銀行業参入に結論出ず 前田社長「なんとか進めたい」
- 自民党、郵政民営化法など改正案 上乗せ規制の文言修正 「速やか」から「3年ごと検証」へ
- 地域金融機関、福利厚生支援に熱視線 職域基盤の構築見据え
- 信金、保証システム刷新へ 審査申し込みに紙不要
- やさしいニュース解説 証券口座の乗っ取り、隙を突く新たな不正手口
- 大手行、中途採用で営業力補強 地銀・信金から流出も
- MUFG、マイボトルの利用促進 ペットボトル1万4500本削減
- 常陽銀、手形帳などを等価買い戻し 法人決済デジタル化促進
- 高知銀、シニアへ業務委託拡大 人手不足解消に一手