鹿児島信金、DXの職員研修開く 基礎知識や対応学ぶ
2023.04.17 21:18
鹿児島信用金庫(鹿児島県、中俣義公理事長)は4月17日、部支店長らを対象に金融分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する研修を開いた。デジタル技術の基礎知識浸透に加え、預金・為替業務などで先進技術がもたらす影響を営業店と共有する狙い。
研修は同信金研修センターで実施し、部支店長全員のほか、営業推進を担う本部職員など合計50人が参加した。API(データ連携の接続仕様)やeKYC(オンライン本人確認)といった用語説明を受けたうえで、他行の取り組み事例を学んだ。
講師はリベラシオンコンサルティング社(埼玉県)の金澤宏代表が務めた。デジタル技術導入の投資規模や開発速度でフィンテック企業などと差が開いてきていることを例に挙げ「DXの進展は信用金庫の経営にとって脅威にもなる」と、店舗業務刷新や意識改革の必要性を訴えた。
現場向けには、タブレット端末などの支援ツールを導入しても活用できない事例も紹介。今後、事務作業などの効率化がさらに進展する見通しを説明し、「職員の適正を見て新しい仕事を覚えてもらう準備をしてほしい」と話した。
同信金は、22年4月から同社とコンサルティング契約を締結。収益力向上、管理職のマネジメント力強化などに向け研修や組織改革を進めている。
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