九州・沖縄の景気、5カ月連続据え置き 日銀福岡支店

2023.04.17 19:59
日本銀行 景気 調査・統計
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4月の九州・沖縄の金融経済概況を発表する濵田支店長(4月17日、日銀福岡支店)

日本銀行福岡支店は4月17日、4月の九州・沖縄の金融経済概況を発表した。景気判断を5カ月連続で「持ち直している」と据え置き、主要7項目のうち設備投資の判断を1年2カ月ぶりに引き上げた。


個人消費は「着実に持ち直している」と判断を据え置いた。人流の改善や経済活動の再開で衣料品や雑貨の販売などが改善するほか、百貨店では高級雑貨が順調に推移している。


設備投資を前回判断の「全体として増加している」から「増加している」に引き上げた。製造業は半導体需要の拡大を見据え、電気機械が旺盛で、化学や非鉄金属など幅広い業種で能力増強を目的とした投資を予定。非製造業は経済活動の再開で小売・サービス業で店舗新設や改修投資が見られている。


濵田秀夫支店長は「先行きは海外経済の減速が九州・沖縄に与える影響を実体経済・金融の両面から注意深く見ていきたい」と強調。また、欧米の金融不安については「現時点で、九州・沖縄地区の金融機関の経営にほぼ影響が出ていない」と話した。

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