南日本銀、日本公庫と協調融資 再構築補助金を活用
2023.04.14 20:17
南日本銀行は4月14日、日本政策金融公庫鹿児島支店と連携し、食品製造会社に協調融資を行ったと発表した。シンジケートローンは組まず、新規事業資金として同行がプロパー融資で対応したほか、「事業再構築補助金」の申請支援を行った。事業者の成長支援と地域活性化が狙い。
融資先は、黒酢を製造する福山黒酢(霧島市)。同社は商品製造過程で廃棄されていた「もろみ」を有効利用し、畜産飼料の原料などに供給する新規事業を行う。
同行の融資額は8000万円。補助金が支給されるまでのつなぎ資金8000万円も支援した。総事業費は2億6000万円で単独での支援は難しいと判断し、営業店が事業再構築補助金の活用を本部に依頼。補助金上限まで申請したほか、同行は新事業に使う建物に融資し、設備資金は日本公庫が分担することで実行につなげた。
日本公庫は、独自の融資制度である「新事業育成資金」を活用して支援。もろみを圧縮する機材などの設備資金として融資した。融資額は非公表。今回の新事業育成資金は、融資先の事業に詳しい専門家で構成される「成長新事業育成審査会」において、事業の新規性と成長性の認定を受けて実行された。
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