三井住友FG、邦銀初のTNFDレポート発行
2023.04.03 23:05
三井住友フィナンシャルグループは4月3日、自然資本に対する考えを示す「TNFDレポート」を邦銀で初めて発行した。経営上の重点課題も改定。従来の「環境」に加え、「DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)」「貧困・格差」「少子高齢化」「日本の再成長」を盛り込んだ。
同レポートは自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の枠組みに沿ってまとめた。事業と自然資本の関係性や特に重視すべき分野を分析。TNFD枠組みへの対応状況をまとめ、リスクと機会を整理して取り組みの方向性を示した。全31ページ。
「依存・影響ヒートマップ」も初開示。自然資本との関連性が高いとされるセクターの依存・影響度合いを整理し、特に重視すべき自然資本・生態系サービスやセクターを特定。今回はTNFD枠組みで指定される優先セクターのみを分析対象としたが、今後は対象セクターを広げ、より精密に重要度を見極める。
重点課題は2014年に「環境」「コミュニティ」「次世代」の3項目を定めたが、経営環境や金融機関に求められる役割の変化を受けて改定した。併せて、重点課題の解決によって目指す方向性として「10のゴール」も設定した。
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