地銀共同センター・MEJAR19行、サイバー攻撃対策で協業 

2023.03.30 04:50
システム サイバー攻撃
メール 印刷 Facebook X LINE はてなブックマーク

NTTデータの勘定系システム「地銀共同センター」を利用する京都銀行など13行と、「MEJAR(メジャー)」の横浜銀行など6行(2030年度加盟予定の広島銀行を含む)の2陣営が、協業領域を拡大している。3月29日、サイバー攻撃対策で協業する新たな連携組織の設立を決めた。対策強化へ知見共有などを進め、加盟行全体の底上げにつなげる。


両陣営は21年11月、システム運用の効率化を検討するワーキンググループを発足させた。22年6月には第一弾として業務アプリの開発期間やコスト低減を目指し、相互利用できるスキームを構築。今回、手口が高度化・巧妙化するサイバー攻撃の対策で手を結び、態勢強化を目指す。


ワーキンググループからの新組織「CMS‐CSIRT(シーエムエス・シーサート)」で、①セキュリティー部門の交流②情報共有③勉強会④共同訓練や演習⑤調査・検討――に取り組む。重視するのは知見の共有だ。ユースケースや対応方針などを持ち寄り、安心・安全にサービスを提供する環境維持に努める。


対応訓練や演習では、机上形式やSaaS(サービスてしてのソフトウェア)を活用した実践的なものまで想定する。具体的な実施時期や形式などは今後詳細を詰める。

すべての記事は有料会員で!
無料会員に登録いただけますと1ヵ⽉間無料で有料会員向け記事がご覧いただけます。

有料会員の申し込み 無料会員でのご登録
メール 印刷 Facebook X LINE はてなブックマーク

関連記事

ほくほくFG、パーパスで一体感醸成 立場越え膝詰め対話
ワークショップでほくほくFGの将来について話し合う社員代表たち(2024年10月25日、北陸銀本店、ほくほくFG提供)
Techで変える(1)岩手銀、全員が生成AI利用可能 文章検索の精度向上
生成AIを使った業務効率化を指導する行員(上、3月18日、本店)
池田泉州HD、新社長に阪口氏 一歩踏み込んだリスクテイク必要
握手する阪口氏(左)と鵜川氏(4月25日、日銀大阪支店)
山陰合同銀、不正アクセスでメールアドレス6件漏えい

関連キーワード

システム サイバー攻撃

おすすめ

アクセスランキング(過去1週間)