日銀大阪支店、災害時の業務継続を強化 新旧支店長が会見
2023.03.25 04:20
日本銀行大阪支店は3月24日、支店長交代会見を開いた。同月20日付で就任した中島健至理事大阪支店長(57)は、「2024年度上期中に新紙幣への改刷を控えており、しっかり準備するほか、中央銀行の役割を果たす」と抱負を語った。
中島氏は1989年4月入行。福島支店長、政策委員会室審議役、総務人事局審議役、政策委員会室長を経て、直近は名古屋支店長を務めた。大阪支店長として「支店の役割は変わらず、現状を調査分析して正確・適切に情報を中央に伝えること。また、自然災害などが想定されるなかで、バックアップ拠点としての業務継続の部分を強化していく」と述べた。
近畿地区の金融機関については、「難しい環境下だが十分な自己資本を積んでおり、リスク管理を含めしっかりと運営している」との見方を示した。
前大阪支店長の高口博英理事(58)は、同じく20日付で金融機構局、発券局、情報サービス局を担当。2年間の大阪勤務について「新型コロナとウクライナ情勢の影響で関西経済の振れが大きい時期だった」と総括。
足元では感染防止と経済活動が両立し、個人消費やインバウンドが持ち直すなど、「経済の好循環の実現に向けた前向きなモメンタムが強まりつつある」と話した。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 【実像】保険会社の出向者引き揚げ、地域銀で窓販縮小の動きも
- 北海道銀岩見沢エリア岩見沢支店、個社別討議で需要発掘 若手行員の成長も促す
- 金融庁・警察庁、メールにリンク先貼付禁止を検討 不正アクセス防止へ 「やり過ぎ」の声も
- 今週の金融界(6月16日~6月20日)
- 福井銀、野村証券と包括提携2年 預かり残高5000億円超
- 山陰合同銀、オムニチャネル化実現 25年度は応対自動化検討
- 政府、金融データ連携を実現へ 基盤整備し利活用促す
- 八十二銀、医療・介護の承継支援 外部機関と連携強める
- 「貸金庫増やします」 広島市信組 2年で300個計画
- 地域金融機関、「レビキャリ」活用200件に 登録は180機関に増加