21世紀行動原則、優良取り組み事例で表彰 三井住友THDや千葉銀など
2023.03.22 18:45
21世紀金融行動原則は3月22日、2022年度最優良取り組み事例の表彰式を環境省で開いた。環境大臣賞の総合部門は三井住友トラスト・ホールディングス(THD)とりそなアセットマネジメントが受賞。地域部門では千葉銀行が選ばれ、各機関に表彰状が贈られた。
選定委員会が、同原則に署名する300超の金融機関の中から、先進性や汎用性などを基準に評価した。西村明宏環境大臣は同日の表彰式で、「持続可能な社会の実現に向けて金融機関の果たす役割は非常に大きく、重要だ。環境省としてもESG金融の普及、そして実践に向けて取り組みを進めていきたい」と話した。
総合部門で受賞した三井住友THDの取り組みは「インパクトビジネスの展開」。広義のインパクトファイナンス(投融資)残高が7176億円(22年9月末時点)となり、実績面が評価された。りそなアセットマネジメントは、グローバルインパクト投資ファンドを通じた気候変動問題の課題解決に向けた取り組みが認められた。
地域部門で受賞した千葉銀行は、サステナブル・ファイナンスの推進とESG評価シートを活用した事業性評価を展開。米本努頭取は「事業規模に応じて商品を取り揃えることで、地域においてまんべんなく持続的経営を目指すお客さまに対する支援が可能になった」と話す。選定委員会も「ESG評価をもとに融資するという、どの地域金融機関にもお手本として実践してもらいたい正統派のもの」と高く評価した。
環境大臣賞のほか、選定委員長賞に京都信用金庫、運営委員長賞に四国銀行が選ばれた。
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