九州・沖縄の景気 4カ月連続で据え置き 日銀福岡支店
2023.03.20 17:59
日本銀行福岡支店は3月20日、「九州・沖縄の金融経済概況(2023年3月)」を発表した。景気は「持ち直している」と4カ月連続で判断を据え置いた。
個人消費は、「着実に持ち直している」と判断を引き上げた。新型コロナウイルス感染症拡大の動きが抑えられ、人流の回復効果により、消費拡大の動きが強くなってきた。百貨店やコンビニの売上高、乗用車新車登録台数、旅行・観光で判断を引き上げた。公共投資も「高水準で推移している」と判断を引き上げた。
一方、輸出と生産は、高水準で推移しているが、一部に弱含みの動きが見られ、「横ばい圏内の動きとなっている」と判断を引き下げた。
濵田秀夫支店長は、「卒業、入学、人事異動に伴う歓送迎会、花見などの消費が拡大。韓国、台湾、香港からの観光客も増えている。大手企業での賃上げの動きはあるが、中小企業では収益が悪化している先もあるだけに注意深く見ていく必要がある。経営破たんしたシリコンバレー銀行や経営が厳しいクレディ・スイスの影響は今のところ九州地区では特にない」と語った。
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