日銀名古屋支店、1年4カ月ぶり上方修正 3月の金融経済動向

2023.03.15 17:46
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会見する中島支店長(3月15日、日銀名古屋支店)
会見する中島支店長(3月15日、日銀名古屋支店)

日本銀行名古屋支店は3月15日、東海3県の金融経済動向(2023年3月)について発表した。総括判断は「緩やかに持ち直している」とし、前月の「横ばいで推移している」から1年4カ月ぶりに上方修正した。生産や個人消費の上方修正したことが主な要因。


生産は「緩やかに持ち直している」と上方修正。半導体や寒波による影響の懸念があったが「2月の生産は一段切り上がった」(中島健至支店長)とし、「十分とは言えないが(乗用車などの)生産水準は持ち直している」との考えを示した。また、個人消費については「緩やかに持ち直している」と同様に上方修正。「乗用車販売に加え、ウイルス感染の影響が和らいでいることや人の流れが活発になっている」と理由を述べた。


賃上げについては「大手企業を中心に出てきているが、中堅・中小企業に同レベルの水準を求めるのは難しい。一方で人材確保のために取り組む企業もある。賃上げの雰囲気が醸成されていくことを期待する」と話した。

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