日銀金沢支店、景気判断を据え置き 3月の金融経済月報
2023.03.13 17:22日本銀行金沢支店は3月13日、北陸地区の「3月の金融経済月報」を発表した。全体判断は4カ月連続で「持ち直している」とした。その他の項目についても判断を据え置いた。
個人消費は、前月同様「持ち直している」とした。百貨店では、高額品の販売やバレンタイン催事が好調だったうえ、外出機会の増加から春物衣料の売れ行きも良かった。一方、スーパーでは、値上がりによる節約志向を指摘する声があった。旅行については、大雪の影響が一部でみられたものの、全国旅行支援の効果により客足がコロナ前に戻っているとした。
生産も「持ち直しの動きが一服している」と判断を維持。電子部品・デバイスでは、中華圏メーカー向けのスマートフォン需要の減少が続いており、回復には時間がかかるとした。
吉濱久悦支店長は、景気改善の動きは維持されているとした一方で「個人消費における節約志向の強まりや、企業生産における海外経済減速に伴う新規受注の弱めの動きが気がかりだ」と指摘した。