前橋財務事務所、信金・信組と事業承継の課題を共有

前橋財務事務所は3月8日、「事業承継支援に関する意見交換会」を群馬産業技術センターで開いた。2回目の今回は県内7信用金庫と3信用組合から推進部署の職員ら各2人が出席。公的機関を含めた意見交換で事業承継の課題を共有し、支援活動の意識を高めた。

冒頭、しののめ信金で県内初の女性支店長を務め、現在は群馬県事業承継・引継ぎ支援センターに在籍する木村恵氏が、「同じ経営者に定例調査で事業承継ニーズを尋ねる“定点観測”を普及させたい」と協力を呼び掛けた。続いて、ぐんまみらい信組総合コンサルティング部の山本龍介上席調査役は営業・融資担当者向けインターバル研修により事業性評価への理解を深め、事業承継支援に生かした事例を発表した。

意見交換会では金融機関と支援センターの参加者が3班に分かれて互いに事例を紹介。「準備する前に経営者が死去してしまった」「事業承継は経営者保証を外す好機だが法・個人の財産を分離する要件クリアが困難」――などの報告があった。

前橋財務事務所は「金融機関のニーズに応じて今後も勉強会や意見交換会を企画したい」としている。