東京海上日動、廃車からアクリル樹脂を回収し再利用へ

2023.02.20 18:41
脱炭素
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東京海上日動火災保険は3月から、三菱ケミカルグループとABT社との共同で使用済み自動車からアクリル樹脂を回収・再利用するスキームの実証実験を開始する。


脱炭素社会実現へ向けた循環型経済への取り組みの一環。全損事故に遭った自動車の解体過程でテールランプやバイザーなどを回収し、三菱ケミカルの技術を使って再利用する。


事故や寿命などで使用に堪えなくなる自動車は、年間約336万台(2019年度)。保険会社は全損事故への保険金支払いと引き換えに使用済み車両を取得する。同社の場合は専属業者のABTを通じて解体業者へ売却している。解体の過程で廃棄されていたアクリル樹脂をリサイクルする試み。


実験は3月からの1カ月間、関東地区で1千台程度を対象に実施。1台当たり1~2キロの樹脂が回収できるという。今回の結果を踏まえ、24年度にも全国的な取り組みへの拡大を目指す。

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