館林信金、“里沼”保護で市に寄付
2023.02.08 12:18
館林信用金庫(群馬県、早川茂理事長)は2月8日、信金中央金庫の「SCBふるさと応援団」事業を活用し、館林市に1000万円を寄付した。
寄付金は2019年、文化庁が「日本遺産」に認定した地元の“里沼(さとぬま)”を核とした“着地型”観光の振興などに活用される。例えば案内標識の整備やパンフレット作成、沼で開くカヌー教室や観光ツアーの催行も検討する。
里沼は、市内に点在する沼と“もてなし文化”42項目の文化財で構成。同信金が1934年から89年4月まで使用し、「沼辺のもてなし文化の原動力となった」と評価された旧本店も含まれている。

同信金は5年前から里沼など地域資源を掲載したカレンダーを作成してPR。今後は同市の「日本遺産」推進協議会などと協力し、里沼にちなんだ川魚料理やブランド小麦「百年小麦」を利用する飲食店などを支援する。「よろず支援拠点」など外部専門家を紹介したり、マッチングサイト「しんきんコネクト」や首都圏バイヤーなどへの営業代行を請け負う「しんきん地域ネット」など信金ネットワークも活用する。
当日、館林市役所で開いた贈呈式で早川理事長は「2026年6月の創立100周年に向けて指定金融機関として市と強固に連携し、地域社会の発展に貢献したい」と話した。