南都銀、奈良先端大とシンポジウム DMG森精機社長が講演
2023.01.31 18:20
南都銀行は1月31日、奈良先端科学技術大学院大学と地域共創推進室シンポジウム「栄える奈良、備える奈良」を開催した。地域が抱える課題を産官学金の連携により、解決・発展を目指す。関係機関や事業会社など117人が聴講した。
シンポジウムは、第一部が産官学金の連携でイノベーション創出や、地域課題解決に取り組む同大「地域共創推進室」を紹介。また、奈良大和郡山市で創業した世界的工作機械メーカーのDMG森精機の森雅彦社長が講演。同社は2022年7月に奈良市に第二本社を移設した。
第二部は「防災・減災プロジェクト」の立ち上げを講演した。
同行は、20年度からの10年間で奈良県のGDPを10%成長させる「ナントミッション」を推進中。これまでに奈良先端科学技術大地域共創推進室にも行員を派遣している。
南都銀の橋本隆史頭取は、「大学のイノベーションを地域活性化につなげ、将来のビジネス構築支援に取り組む。共創と連携による発展を、皆さんも考えていただきたい」とあいさつした。
DMG森精機の森社長は、低価格競争に一線を画して高付加価値化に取り組んだことや、産業機械・自動車中心だった販売先を、宇宙・航空機、半導体へと拡大した戦略を説明。
「奈良から世界へ」の提言では、「大学と街、企業が一体となった街づくり」を提案。理系学部を創設した奈良女子大学に、実習場所や機械の貸し出しを提案したことを発表した。森社長は「10年で技術は大きく変わる。学び直しがしやすい街になればいい」と語った。
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