東証大発会、株価2万6000円割れでスタート 「卯は跳ねる」に期待
2023.01.04 14:11
東京証券取引所は1月4日、新年最初の取引である大発会を迎えた。同日の東京株式市場の日経平均株価は2万6000円を割ってのスタートとなり、一時下げ幅は400円を超えた。終値は前営業日比377円64銭(1.45%)安の2万5716円86銭。前日の米主要株価指数の下落に加え、円高・ドル安の進行も悪材料となった。

来賓の鈴木俊一財務相兼金融担当相は普通預金金利と足元の消費者物価指数を比較し、「現預金でみると、家計の金融資産の価値は毎年3%以上目減りをしてしまうことになる」と指摘。少額投資非課税制度(NISA)の抜本的拡充・恒久化が決定されたことを受け、鈴木大臣は「一人一人がより豊かな生活を送っていただけるよう、さまざまなライフスタイルやニーズに応じた安定的な資産形成を支援してまいります」と話し、証券業界とともに投資初心者を含めた国民の資産形成に向けた環境整備に注力する考えを示した。
1月に発足10周年を迎えた日本取引所グループ(JPX)の清田瞭グループCEOは、「新たな10年の一歩を踏み出します」と表明した。23年の干支「卯」の相場格言は「卯は跳ねる」ーー。清田グループCEOは「株式市場も大きく跳躍するような年になることを期待したい」と述べた。
セレモニーには証券関係者など約60人が来場。鈴木大臣と22年に上場したクロスボーダー企業2社の社長らによる打鐘の後、来場者による手締めが行われた。

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