日本生命、営業職員の新評価 総人件費7%程度アップ
2022.12.31 04:42
日本生命保険は2023年度から、営業職員の行動指針となる新評価制度を給与に反映させる。既存顧客への定期訪問や契約継続につながる努力を可視化し評点。保険契約獲得に連動する既存の資格制度と並行させ、「顧客本位」の志向を一層定着させる。活動の評価をランク付けし固定給に反映する。実績連動給と合わせ、総人件費は過去水準対比7%程度増額する方針だ。
22年度に発足した「ニッセイまごころマイスター認定制度」は、入社3年目以降の「自立層」と呼ばれる全国約3万人を対象に、1年間の取り組みをストック評価する。
1人当たり平均140~150先の契約者に対する定期訪問や契約継続の状況を活動実績評価として盛り込むほか、FP資格や専門知識の取得、顧客からの苦情の有無、上長や職場での評価など定性的評価も加味。100点満点で総合評価する。
スコアリングの結果を踏まえ、中央から上位を「マイスター」と認定。マイスターはさらに、①ゴールド②シルバー③ブロンズ――にランク付けし、それぞれ固定給に反映させる。
経営が掲げる「顧客本位」の理念を具体的な行動と評価に落とし込み、営業職員のエンゲージメントとモチベーションを一層高みへ持ち上げる。