埼玉りそな銀、オフィスで聴導犬訓練 障がい者課題解決の一環で
2022.12.16 20:13
埼玉りそな銀行は12月16日、日本聴導犬推進協会と協働して、本店で聴導犬の訓練を実施した。確保しづらい訓練の場を同行が提供し、今後は聴導犬の周知や育成に協力していく。
床に伏せ、指示を待つのは聴導犬のひまわりちゃん。難聴者を想定した訓練員とともに、オフィス内での補助・待機、エレベーターやトイレなどへの移動といった実地訓練を行った。
日本聴導犬推進協会の水越みゆき事務局長は「外部の人間が入るため、オフィスで訓練を行う機会はめったにない。このような場を提供してもらえるのはありがたい」と話した。
この企画は子会社・地域デザインラボさいたま(ラボたま)の水内裕美氏の発案。聴覚障がいがある水内氏は、障がい者の問題解決事業に取り組んでいる。そのなかで、同協会から訓練場の確保が難しく、聴導犬の認知度が低いことを知り、訓練の実施に至った。この結果を踏まえ、今後の定期的な訓練場所提供などを検討する。