日銀静岡支店、「県内景気は持ち直し基調」 景気判断を据え置き

2022.11.14 20:22
景気
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会見する小泉支店長(11月14日、日銀静岡支店)
会見する小泉支店長(11月14日、日銀静岡支店)

日本銀行静岡支店は11月14日、「静岡県金融経済の動向」を発表した。県内景気は、新型コロナや供給制約の影響を受けつつも「基調としては持ち直している」と3月以降、9カ月連続で判断を据え置いた。


個人消費も「持ち直している」と評価を据え置いたが、個別項目の「旅館・ホテルの宿泊客数」は「一部に弱さがあるものの、持ち直している」と、5月以来6カ月ぶりに上方修正した。全国旅行支援の影響で家族連れや若年層の移動が活発化した影響。一方、シニア層の遠出や宿泊を伴う旅行の動きは限定的だった。


生産の個別項目「二輪車・二輪車部品」も「緩やかに増加している」と、7月以来4カ月ぶりに上方修正。調達先の複線化や設計変更などを通じて半導体不足の影響が和らいだ。


小泉達哉支店長は、物価上昇に関して「全国旅行支援の追い風により、現段階で観光業の落ち込みにはつながっていない」としつつ「家電など個人消費全体では、家計の動きが慎重になっていることが窺える」と総括した。

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