北陸銀、DX体験相談会を開催 ITコーディネータによる診断も
2022.10.26 17:57
北陸銀行は10月26日、富山県射水市役所でDX(デジタルトランスフォーメーション)の体験相談会を開催した。18事業者が訪れ、同行コンサルティング営業部や経営支援プラットフォーム「Big Advance」を提供するココペリなど4社がブースで対応した。
同行は、6月にも射水市役所で相談会を実施。前回は1社あたり30分の相談時間を設けたが「時間が足りなかった」という感想が多く寄せられたため、今回は時間を延長した。各事業者は、労務手続きシステムや購買・契約・支払管理システムなどの各種サービス、インボイス制度やサイバー攻撃対策など、七つのメニューから自社にあったものを2項目選び相談した。今回は、相談に加えて、出展した企業のサービスをそれぞれ体験できるコースを用意した。
会場では同行のITコーディネータによるDX診断も実施。システム利用やデータ活用状況、経営に関する質問に答えることで、組織体制や事業部門の変革意識・ITリテラシーなど5項目から企業のDX進捗状況が評価され、レーダーチャートで確認できる。
参加者からは、電子帳簿保存法やインボイス制度についての相談が特に多く寄せられた。現在、同行はこれらの課題に関して、提携先企業を紹介することで対応している。
山口新太郎・北陸銀コンサルティング営業部長は「相談から企業紹介という普段の流れは時間がかかる。今日は銀行や企業が1カ所に集まっており、事業者は実際にツールを見ながら検討できる」と開催の意義を語った。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 広島銀、請求書業務のDX後押し 新システムで決済口座確保
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- 地銀、外貨保険販売が36%減 24年度下期、10万件割れ
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%