三井住友FG、量子研究計画に参画 業務への活用展望
2022.10.25 18:21三井住友フィナンシャルグループ(FG)と日本総研は10月25日、産学官連携の量子ソフトウェアの研究プロジェクトへの参画を公表した。量子コンピュータと従来の古典コンピュータを組み合わせたアルゴリズム開発に貢献することで、量子ソフトウェア開発を加速させる。
東京大学を代表機関とする量子ソフトウェアの研究拠点「量子ソフトウェアと HPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)・シミュレーション技術の共創によるサスティナブルAI(人工知能)研究拠点」が、科学技術振興機構の産学連携プログラムに採択されたことが契機となった。プロジェクトでは産学官連携の量子ソフトウェアの研究拠点で複数の技術を組み合わせて新たなAI技術を開拓し、三井住友FGは業務への活用に向けて研究を進める。
量子コンピュータは、従来の計算に膨大な時間を要する課題を短時間かつ極めて少ない電力消費で解くことが可能。三井住友FGは2021年6月から東京大学大学院理学系研究科の「量子ソフトウェア」寄付講座に協賛し、量子ソフトウェアの社会実装や専門人材の育成を進めている。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 福井銀、野村証券と包括提携2年 預かり残高5000億円超
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- メガバンク、上場廃止増えLBOローン好調 三菱UFJ銀は管理高度化
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%