九州・沖縄の景気 「緩やかな持ち直し」続く  日銀福岡支店 

2022.10.19 18:47
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「円安はマイナス面の声の方が多い」と語る濵田支店長(10月19日、日銀福岡支店)
「円安はマイナス面の声の方が多い」と語る濵田支店長(10月19日、日銀福岡支店)

日本銀行福岡支店は10月19日、「九州・沖縄の金融経済概況(2022年10月)」を発表した。景気は5カ月連続で「緩やかに持ち直している」と判断を据え置いた。


個人消費のうち百貨店売上高や旅行・観光は「緩やかに持ち直している」。乗用車新車登録台数は、「低めの水準が続いているものの、一部に持ち直しの動きがみられる」と判断を引き上げた。


新設住宅着工戸数は、前年を上回り、「持ち直している」。公共投資は「高水準で推移している」。設備投資は「全体として増加している」。雇用・所得は「一部に弱い動きが見られるが、全体として緩やかに改善している」と前回と同じ判断。


濵田秀夫支店長は、円安が九州・沖縄地区の経済に与える影響について「輸入面では、原油や穀物の価格上昇と円安の要因も加わり、物価を押し上げている。輸出面では、部品の供給制約は徐々に解消されているが、まだ重しがかかった状態。訪日インバウンドは中国のゼロコロナ政策もあり、回復に時間がかかる。円安は、マイナス面の声の方が多い」と語った。

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