日証協会長、日興の規制違反に苦言　「金融機関の信頼損なう」

日本証券業協会の森田敏夫会長は10月19日の会見で、金融庁から行政処分を受けたSMBC日興証券の銀証ファイアーウォール（FW）規制違反に関して「誠に遺憾、金融機関の信頼を損なう重要な問題」と指摘した。

森田会長は「銀証ビジネス連携において、安易な顧客情報の共有が行われていた」とし、「今後は同様の事案が発生することがないようFW規則、及び弊害防止措置を厳守していただきたい」と強調。日証協は今後、SMBC日興証券から報告を受けたうえで、同社への処分を検討する。

今後の非上場企業向けのFW規制見直し議論について、森田会長は「上場企業の規制緩和後の状況を検証したうえで判断すべき」という考えを改めて示し、「当然、今回の事案を含めて、検証したうえで判断してもらうということ」と述べた。