ちゅうぎんFGが設立、地域へヒト・モノ・カネを
2022.10.03 18:25
中国銀行は10月3日、ちゅうぎんフィナンシャルグループ(FG)を設立し、持ち株会社体制に移行した。社長には加藤貞則・中国銀頭取が兼任する。持ち株会社を頂点に、銀行とグループ会社が並列で並び、地域と顧客のニーズに幅広く柔軟に応えていく。
発足の狙いは、業務軸の拡大、経営資源の適正配分、グループガバナンスの進化を追求。金融を中心とする金融総合サービス業へと転換し、地域と顧客の抱える課題の解決を導いていく。投資、人材、コンサルティングの各専門会社を4月以降に新設しており、グループ全体で提供できるメニューが広がった。地域や取引先の成長に必要なヒト、モノ、カネを一気通貫にサポートする。
同日、単独株式移転で持ち株会社ちゅうぎんFGを設立し、東京証券取引所プライム市場に上場した。中国銀は9月29日に上場廃止。持ち株会社が、中国銀を完全子会社化し、グループ会社7社と非連結子会社「せとのわ」を直接出資会社にした。
資本金は160億円。23年3月期の業績予想は当期純利益186億円。23年度に始まる次期中期経営計画(4年間)では、最終年度の27年3月期までに、長期経営計画にも掲げた当期純利益300億円を目指す。
加藤社長は、設立セレモニーに集まったグループ会社役員に向けて「持ち株会社化で地域やお客さまの要望に応えやすくなる。新しいグループ経営戦略『地域、お客さま、従業員と分かち合える豊かな未来を共創する』を実現していく」と語った。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 盛岡信金、破たん温泉旅館を再生 観光客誘致し地域活性化
- MUFG、大谷翔平選手との契約が終了 ブランドパートナーとして6年間
- NTTドコモ、銀行業参入に結論出ず 前田社長「なんとか進めたい」
- 地銀、外貨保険の業績評価変更 手数料重視から脱却 販売目標撤廃も
- 自民党、郵政民営化法など改正案 上乗せ規制の文言修正 「速やか」から「3年ごと検証」へ
- 千葉信金千葉駅北口支店、訪問重ね高ロット案件獲得 10億円の融資実行も
- MUFG、マイボトルの利用促進 ペットボトル1万4500本削減
- 銀行界、新引き当て基準対応 本格化 予想信用損失モデルへ移行
- NTTデータ、社長に鈴木副社長 金融畑の知見生かす
- 常陽銀、手形帳などを等価買い戻し 法人決済デジタル化促進