日銀金沢支店、全産業DIが3年ぶりプラス 9月の北陸短観
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日本銀行金沢支店は10月3日、9月の北陸短観を発表した。全産業の業況判断指数(DI)は前回の6月調査のマイナス4から、5ポイント増加してプラス1となった。2期連続の改善で、プラスに転じたのは2019年9月以来12期ぶり。対象企業は富山、石川、福井県内の326社。
製造業は2021年12月以来、3期ぶりにプラスとなった。繊維や木材・木製品、窯業などの分野で大幅な改善がみられた一方で、自動車部品の受注の減少が影響した非鉄金属や、原材料価格の高騰のあおりを受けた紙・パルプ、食料品の分野での悪化が目立った。
非製造業は、前回のマイナス7から、5ポイント増加しマイナス2と2期連続で改善した。原材料価格上昇の影響を受けた出版業を含む情報通信の項目以外、全ての業種で改善・横ばいとなった。
先行きは全産業で悪化のマイナス4」となった。吉濱久悦支店長は「原材料価格の上昇や受注環境に対する慎重な見方から悪化の見通しとなった」と分析した。