東京海上日動、ロケット事業へ参画 打ち上げを保険で支える
2022.09.28 04:41
東京海上日動火災保険は9月27日、インターステラテクノロジズ(IST、北海道)が進める「みんなのロケットパートナーズ」に参画した。自社ロケットによる自社衛星の打ち上げという「垂直統合モデル」の構築を目指す同プロジェクトを保険で支える。今後さらに、ロケット・衛星の量産過程で生じるサプライチェーンリスクへの保険商品開発も検討する。
ISTは2019年5月、国内民間企業で初めて観測ロケットを宇宙空間へ到達させた。同年3月に始動した今回のプロジェクトでは、次世代機となる超小型人工衛星打ち上げロケット「ZERO」の開発を目指す。その際、従来は「打ち上げ前」、「打ち上げ時」、「打ち上げ後」でそれぞれ保険手配が必要だったのを、切れ目なくパッケージ化して提供する。
東京海上日動は1950年代から人工衛星の運用やロケット打ち上げにかかわる各種保険の提供を通じて、専門性やノウハウを培ってきた。これら知見をリスク管理支援としてISTへ助言。「ZERO」のグローバル展開を支援する。
プロジェクトへの参画は同社が36機関目、保険会社では唯一となる。