ブロードマインド、クレディセゾンと提携 金融界初のサービス展開
2022.08.12 19:23
金融コンサルティングのブロードマインドは8月12日、クレディセゾンと資本業務提携を締結した。金融業界で初めて「ファイナンシャル・ウェルビーイング」(経済的な幸福)に焦点を当てたサービスを、クレディセゾンのグループ内や取引先企業に提供。クレディセゾンは、同社の株式100万株を取得し、株主順位は2番目になる。
セゾンカードの会員向けにファイナンシャルアドバイスサービスの提供を拡充する。保険や証券、住宅ローンなどの相談にワンストップで対応。「全国対応で相談しやすいオンラインを強化したい」(伊藤清・ブロードマインド社長)方針だ。
セゾンプラチナ・アメリカエキスプレスカードの会員向けに、有料資産管理「ファイナンシャル・セカンドオピニオンサービス」を展開。保険や証券の勧誘に対し、適切なアドバイスを実施する。将来的には、カード付帯サービス化を視野に入れる。
ファイナンシャル・ウェルビーイング・プログラム「ブロっこり」では、受講者にアンケートを通じ、金融の理解度把握や学習テーマの不明点を明確にする。動画で金融知識のインプットに加え、ライフプランに沿った公的制度や導入企業の福利厚生制度を発信。専属のファイナンシャルコーチによるフォローとシミュレーションを提供する。
同日の会見で、伊藤社長は「互いが全てにおいて協力体制が取れる環境が整っている」と相乗効果に期待。クレディセゾンの髙橋直樹副社長執行役員CHOは「10年以上の付き合いで、私にもアドバイスをもらった。実体験に基づいて提携するのが、中期経営ビジョン達成の近道だ」と語った。