広島銀 与信・請求システムの導入増加 インボイス対応、認証を取得

2022.08.15 04:50
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広島銀行では、与信・請求業務を代行し売掛金保証を行う全国初のサービス「ひろぎんBill」が好調だ。マネーフォワードケッサイ(東京都)と提携し2021年5月に開始。インボイス制度が始まる23年10月を見据え、26年までの5年間で100先への導入を目指す。


同サービスは、法・個人事業主が掛け売りする際に負担となる与信審査や請求書発行・発送、入金管理などの一連の請求・決済業務を代行する。最短数秒の与信審査で1000万円までの売掛金を保証するため、回収・督促・貸し倒れなどのリスクが解消されるのが特徴。7月末までに70件の相談が寄せられ12社が導入。3000万円の利用があった。業種は主に飲食関連の卸売り業者だという。


一例では、青果加工・卸業者のプロ・アグリ(広島市)は、サービス導入前まで、自社で請求書の印刷・封入作業を行い、入金確認も1件ずつ目視していた。取引先の拡大が請求回収業務の増大を招いていたが、導入により業務量負担は以前の10分の1になったという。


目下、注目されるのは23年10月に始まるインボイス制度。同サービスは対応策として21年8月に、電子帳簿保存法の要件を満たしているかをチェックするJIIMA認証を取得した。変化する請求書様式へシステム改修などを進めており「26年までに100社へ導入を目指す」(ひろぎんホールディングス・デジタルイノベーション部)。23年の夏ごろには、WEBプロモーションを打ち出し、周知を強化する予定。


同部は「インボイス制度が開始する直前に、着手できていなかった中小・個人事業者からの需要が拡大する可能性がある。DX(デジタルトランスフォーメーション)や業務の効率化を考える入り口にもなれば」と今後を展望する。

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