かんぽ生命、保険料の口座データ誤作成 数千件に影響
2022.07.27 18:27
かんぽ生命保険は7月27日、保険料の引き落としデータを誤作成し、7月収納予定の保険料が未収納となっていたことを発表した。影響は現在確認中だが、口座数としては数千件規模となる見込み。
引き落とし口座に指定された金融機関が合併や店舗統廃合を行うと、金融機関コードや支店コードが変わるケースがある。かんぽ生命では7月9日、保有する保険料引き落とし口座情報を最新のものに更新するため、両コードが古いままの口座を抽出して一括処理を行った。
未収納が判明したのは、両コードに加えて、口座番号が変更されていたケースだ。これまで古い両コードや口座番号については、各金融機関で反映して口座から引き落とすことができていた。問題が生じたのは、かんぽ生命側で口座番号の変更を加味せずに、抽出分の両コードを最新のものに更新したため。その結果、口座番号に相違が生じ、引き落としができなくなったとみられる。
かんぽ生命では、これまでも更新作業をその都度実施してきた。だが、今回は「今まで手を付けていなかったかなり古いデータに着手した」ことも要因にあげている。
現時点では、ゆうちょ銀行やみずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、横浜銀行の顧客には影響がないことが判明している。同社は現在、詳細を確認しており、影響がわかり次第公表するとしている。