MUFG、サイバーセキュリティ人材育成 警視庁などと産学官連携
2022.07.27 04:35
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)とZホールディングス(HD)は7月26日、警視庁や大学などとサイバーセキュリティ人材の育成で産学官連携を結んだ。デジタル社会の安全性を高めるため、それぞれの知見を生かして多角的な協力体制を構築し、不足するセキュリティ人材の育成へつなげる考えだ。
参加するのはMUFG、ZHD、警視庁サイバーセキュリティ対策本部、中央大学、明治大学専門職大学院ガバナンス研究科、大日本印刷。
企業の持つ情報通信技術、大学の学術研究、官の犯罪捜査や情勢に関する知見を持ち寄り、デジタル空間で企業や個人を狙う脅威への対処能力を向上させる。具体的には教育と研究の相互支援、相互交流、キャリア形成への支援、社会協力などを行う。
MUFGは資産を守り金融サービスを安全・安定的に稼働させる責務からサイバーセキュリティを強化。大日向隆之グループCISOは、「サイバー攻撃は日々変化し、これに適用するのは容易ではない。欧米と比べて人材の裾野で見劣りしており、国内の人材育成に寄与したい」と語った。
ZHDの中谷昇常務執行役員GCTSOは、「LINEやヤフージャパンのプラットフォーム事業者として、セキュリティ強化を目指す社会に貢献する」と述べた。
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