三菱UFJ信託銀、AIでニュース分析 1万1000時間削減

2022.07.05 04:23
事務効率化 AI
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三菱UFJ信託銀行は7月4日、ニュースベンダーなどから特定情報の抽出と優先順位付を行う「ラベリングシステム」を、人工知能(AI)研究のスタートアップ企業MILIZEと共同開発したと発表した。市場部門へ導入し、投資意思決定に関わる情報掌握・分析作業で約1万1000時間の削減効果を見込む。


市場運用業務では、投資の意思決定で膨大な情報の収集・分析を行っている。なかでも投資判断に影響を与える可能性の高いネガティブニュースを抽出・吟味する過程では、多くの時間が割かれていた。


市場運用やリスク管理業務の高度化に強みを持つAIベンダーのMILIZEは、自然言語処理技術の「BERTモデル」を活用し、新システムを開発。ネガティブニュース分析作業の大幅な負荷軽減と、投資意思決定でのデューデリジェンス(査定)・プロセスの円滑化を期待する。同システムによるラベリング結果は、ID取得者であればウェブ画面で確認できる。


MILIZEは過去のMUFGデジタルアクセラレーターに応募したことがきっかけで、今回の共同開発となった。費用はAIモデルの開発とウェブシステム開発で2000万円程度を要し、所有権は同行が持つ。


新システムは、実務検証と実用化を検討し、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の他企業での使用を検討する。

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