新生銀、北陸電へ環境融資 自行評価型
2022.06.30 04:00
新生銀行は6月30日、同行が適合性を評価した「新生グリーンローン」を北陸電力に対し実行した。調達資金は、水力発電所の運営と維持管理に充てる。
新生グリーンローンは、環境改善の効果がある事業に資金使途を限定し、同行策定の「新生グリーンファイナンス・フレームワーク」に適合するローン。同フレームワークは、同行の独立性を確保した評価室が適合性を確認する。関連原則と整合性、実施体制については日本格付研究所から第三者意見を取得している。
再生可能エネルギーの主力電力として、水力発電の開発やリパワリング(古い施設を新技術で更新し出力増強すること)が重視されている。北陸電は、水力発電所で自社設備131カ所、グループ設備18カ所を抱える。今回のローンは、このうち24カ所の適切な維持管理による稼働寿命の延長とリパワリングに対応する。
同行は旧日本長期信用銀行時代から電力会社近くに支店を設けてきた。東日本地域を所管する営業第2部は、北陸電との対話やモニタリングを実施。今回のローンは、北陸電との継続的な対話を通じた投融資推進の成果となった。