東京海上日動、再エネの不安解消 厳気象時の電力追加費補償
2022.06.24 21:22
東京海上日動火災保険は6月24日から、猛暑・厳冬などにより小売電気事業者が電力卸売市場から調達する電力価格が高騰した場合、その気象に起因して被る損失を補償する保険を販売する。
厳気象による電力需要の急騰や、再生可能エネルギー由来の電力調達量が低下した際に代替で調達する電力の市場価格が想定外に跳ね上がり、事業者の経営を圧迫するのに備える。
新商品の名称は「電力卸売価格変動保険」。小売電気事業者は再生可能エネルギーと電力卸売市場で調達した電力を販売している。同保険は契約時に設定した厳気象に該当し、卸売市場から調達した電力価格が通常の範囲を越え、あらかじめ設定した水準を上回った場合に追加支出した費用を補償する。
これまでこうした保険の設計は困難だったが、グループ傘下の東京海上ディーアールによるデータ・テクノロジーを活用かつ、ミュンヘン再保険グループのNewRe社が再保険を引き受けることで実現した。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 中堅の外資生保、乗合代理店からの要求に苦慮 変額保険手数料で
- 地域金融機関、半数の250機関が預金減 金利戻りパイ奪い合い
- 八十二銀、AIモデル開発50種に 投信販売モニタリングも
- 広島銀、金利再来でALM改革 各部門の収益責任 明確に
- 多摩信金、住宅ローン168億円増 業者紹介案件が4割強
- 金融庁・警察庁、URL貼付禁止案を軟化 銀行界から反発受け 不正アクセス防止で
- 横浜銀や静岡銀など20行庫、生成AIの実装拡大へ 検証結果・最善策を共有
- カムチャツカ半島付近でM8.7の地震 一部金融機関の店舗で臨時休業
- 金融庁、障害対応の強化要求 クラウド利用拡大で
- あおぞら銀の中野さん、金融IT検定で最高点 専門部門との対話円滑に