日銀神戸支店、景気判断据え置き 6月の管内概況
2022.06.07 19:30
日本銀行神戸支店は6月7日、6月の管内金融経済概況を発表した。兵庫県内の景気は「基調としては持ち直している」と前回(5月)の判断を据え置いた。
個人消費については、3カ月連続で上方修正した。山崎真人・神戸支店長は、新型コロナ感染症の影響が和らぎペントアップ(繰り越し)需要がプラスに働くなか、「ウクライナ情勢や物価上昇のマイナス影響もあるが、今回はプラスの効果が強かった」と説明。一方、公共投資は6カ月ぶりに判断を引き下げた。
輸出と生産は判断を据え置いたものの、中国・上海のロックダウンによる部品供給への影響は拡大した。
今後の見通しについて山崎支店長は、「現時点で個人消費は底堅い」としたうえで、「食料品やエネルギー価格の上昇に伴う消費の押し下げといったマイナス面をより注視していく」と語った。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 広島銀、請求書業務のDX後押し 新システムで決済口座確保
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- 地銀、外貨保険販売が36%減 24年度下期、10万件割れ
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%