三菱UFJ銀、インド金融特区に支店開設へ 外貨ニーズ対応
2022.05.26 12:32
三菱UFJ銀行は5月26日、インドのグジャラート国際金融テックシティー(Gujarat International Finance TecーCity、ギフトシティー)にギフト支店を開設すると発表した。インドの国際金融サービスセンターおよび日本の金融庁から認可を取得した。
インドは、国際金融取引のハブとなる構想を掲げている。その一環として、西部グジャラート州に金融オフショア取引(非居住者間の金融取引)の金融・IT特区としてギフトシティーを構築。同地区ではオフショアローンの利息にかかる源泉税が免除され、法人税を10年間免除など税制面の恩恵がある。近年、外資系金融機関が拠点を開設している。
同国内は原則、外貨建て貸し出しが禁止されているが、ギフトシティーでは可能。これまで国外から実施している外貨貸出業務を、インド国内から行えるようになる。手続きも簡素化され、インドでの資金調達ニーズに機動性を確保した外貨貸し出し業務中心の金融サービスを展開が期待できる。
同行は、インドでは1953年にムンバイ支店を開設して以降、4支店1出張所のネットワークを築いているが、今回6拠点目が誕生する。2022年3月にはスタートアップを対象とする総額3億ドルの投資枠を設定している。
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