MS&AD、25年度IFRS純利益最大5000億円へ 新中計
2022.05.25 18:59
MS&ADインシュアランスグループホールディングス(HD)は5月25日、期間4年(2022~25年度)の新中期経営計画の詳細を発表した。国内の損害保険と生命保険、海外、リスク関連の4事業を軸に、IFRS(国際会計基準)純利益を4700~5000億円、グループ修正利益4400~4700億円の達成を目指す。その一環で傘下2損保のコスト圧縮を進め、事業費を19年度比で1000億円減少させる。
目指すグループ修正利益の内訳は、国内損保で2700億円、国内生保550億円、海外1250億円、リスク関連で100億円程度。実現すれば、21年度比で30%超の増益となる見込みだ。同時に、修正ROE(自己資本利益率)10%以上の安定的な達成も掲げた。
事業費削減は「1プラットフォーム戦略」を掲げ、傘下損・生保(計5社)の事務サービスを集約する。特に、三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険の2社については、ミドル・バック事務の共同化を加速。さらに保険金支払い部門のシステム統合など、大胆な効率化にも取り組む。
このほか、防災・減災を念頭に置いた災害前後のサービス提供にも注力する。例えば、台風や洪水などの風水災に対して早期避難を促すサービスなどをさらに拡充。災害後の迅速な保険金支払いと合わせ、継ぎ目ない補償(保障)サービスを提供する「リスクソリューションのプラットフォーマー」を目指す。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 中堅の外資生保、乗合代理店からの要求に苦慮 変額保険手数料で
- 地域金融機関、半数の250機関が預金減 金利戻りパイ奪い合い
- 横浜銀や静岡銀など20行庫、生成AIの実装拡大へ 検証結果・最善策を共有
- 金融庁・警察庁、URL貼付禁止案を軟化 銀行界から反発受け 不正アクセス防止で
- 七十七銀宇都宮法人営業所、東北へのつなぎ役に徹する 開設2年で融資170億円
- カムチャツカ半島付近でM8.7の地震 一部金融機関の店舗で臨時休業
- 三菱UFJ信託銀、低コストPEファンド 1~4号累計で900億円
- 信金中央金庫、栃木信金に資本支援 資本注入ルールを改定
- 北国FHD、次世代「勘定系」を外販 初期導入費ゼロで28年1月から
- 筑波銀美浦支店、競走馬への融資に挑戦 事業性融資11%超伸長