政投銀、純利益123億円増の576億円 ファンド関連投資が寄与
2022.05.18 18:26日本政策投資銀行が5月18日に発表した2022年3月期決算(連結ベース)は、当期純利益が前年同期比123億円増の576億円となった。株式償却などによる損失計上や与信関係費用が膨らんだ一方、ファンド関連利益の大幅増が全体の業績を押し上げた。
業務粗利益は、資金利益が前年同期比9%増の1410億円に。ファンド関連利益は前期比428億円増の525億円となった。一方、株式償却などで株式等関係損失は326億円を計上。また、与信関係費用も貸倒引当金の繰り入れなどで320億円となり、前期の249億円から膨らんだ。
同日に会見した地下誠二副社長は投資業務の業績について「配当収入が増えたほか、ファンド収益も軒並み好調で大幅な増益になった」と振り返る。
貸出金残高は、22年3月末で14兆3461億円と前年同月末(14兆7571億円)比で減少。新型コロナウイルス感染症などに関する危機対応融資残高も同2兆7824億円と前年同月比233億円減。「残高の推移から、危機対応のピークは過ぎた」(地下副社長)とみている。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 福井銀、野村証券と包括提携2年 預かり残高5000億円超
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- メガバンク、上場廃止増えLBOローン好調 三菱UFJ銀は管理高度化
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%