八十二銀、純利益19.1%増 22年3月期決算

2022.04.28 22:05
決算
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決算の説明をする浅井副頭取(4月28日、八十二銀行別館)

八十二銀行は4月28日、2022年3月期決算を発表した。連結純利益は前期比19.1%増の266億6700万円で「歴代で4番目くらいの数字」(浅井隆彦副頭取)となった。単体の与信関係費用が前期の86億円から19億円に減少したことが寄与した。


本業のもうけを示すコア業務純益(単体)は4億4500万円増の289億1700万円で4期連続の増益となった。貸出金利回りの低下で資金利益は約25億円減少した。特に変動金利型の住宅ローン契約比率が高まっていることが影響しているという。


役務利益は7億円増加した。21年10月に実施した振り込み手数料の引き下げが大きく響いたものの、コンサルティングやストラクチャードファイナンスによる手数料収入で補った。有価証券関係損益は41億円。外国債券などで売却損が発生し、前期に比べ46億円減った。 


有価証券残高は前期から5240億円減らし2兆8098億。海外や円金利の先行きが読みにくくなっていることから、「アセットを縮小して安全運転せざるを得ない」(同)としている。


株主への利益還元を促進するため、普通株式2000万株の取得と消却を公表。25年度までの「中期経営目標」では、連結配当性向を毎年度4割以上にすることを追加した。


静岡銀行と名古屋銀行の提携を受けて、「いろいろシミュレーションしているが、決定事項はない。今後、オープンイノベーションの世界において特に非金融分野での収益を考えると、金融機関以外との連携が大きな検討材料となる」(同)と話した。

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