MUFG、東南アで決済ネットワーク構築へ

2022.04.27 15:37
決済・送金 海外戦略
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三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と傘下の三菱UFJ銀行は4月27日、東南アジアで新たな決済ネットワークを構築すると発表した。タイとインドネシアの子銀行間で、法人・個人を対象に即時性と低コストを実現した外国送金サービスの開始を目指す。


連結子会社のアユタヤ銀行(タイ)とダナモン銀行(インドネシア)を送金網でつなぐ。この2行をAPI(データ連携の接続仕様)連携で接続し、外国送金が実行できる決済ネットワークを共同開発する。外国送金は米ドル建てで上限10万米ドル、365日24時間の送金を可能とする。


この送金網は現地の企業や個人を主な利用者と想定する。両国間の貿易額は年間約169億8800万米ドルにのぼる。このほか、MUFGによればタイには5856社、インドネシアには1959社の日系企業が進出しており、これらも含めて利用拡大へ機能の拡充を検討する。


MUFGは2013年12月にアユタヤ銀、19年4月にダナモン銀をグループ傘下に置いた。今回の送金網構築は、両行の連結子会社化後で初の共同事業となる。今後はベトナムやフィリピンのパートナーバンクなどとの接続も視野に入れ、ネットワークの拡充を進める。

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