九州・沖縄の景気判断 個人消費を引き上げ 日銀福岡
2022.04.20 18:52
日本銀行福岡支店は4月20日、「九州・沖縄の金融経済概況(2022年4月)」を発表した。景気は「持ち直しのペースが鈍化している」と据え置いた。
一方、個人消費は、3月に新型コロナウイルスまん延防止等重点措置が解除されたこともあり、「感染症の影響による下押し圧力が幾分和らぐもとで、足もとでは改善の動きがみられている」と判断を4カ月ぶりに引き上げた。百貨店売上高と旅行・観光を「持ち直しの動きがみられている」とした。
住宅投資は持ち直しており、公共投資は高水準で推移。設備投資は全体として増加している。輸出と生産(鉱工業生産)は、持ち直しの動きが一服している。ただ、電子部品・デバイス、汎用・生産用・業務用機会は高水準で推移している。
冨田淳支店長は景気の先行きについて「回復のペースはゆるやか。3月中旬以降、徐々に観光や小売りの回復の兆しがみられた。東京や大阪などからのビジネスでの訪問も増えている。ゴールデンウィークには博多どんたくが開催されるなど、今後も良い状況が続けばと期待している」と語った。