肥後銀、SLLのシ・ローン組成 リサイクル企業に52億円

2022.04.15 20:42
SDGs 貸出・ローン
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肥後銀行は4月15日、リサイクル事業を営む石崎商店(熊本県荒尾市)向けに、シンジケート方式によるサステナビリティ・リンク・ローン(SLL)を組成したと発表した。組成総額は52億5000万円。うちSLLは29億円で廃棄物焼却施設である有明クリーンセンターの建設資金に充当する。


同行がアレンジャーを務め、佐賀銀行、鹿児島銀行、西日本シティ銀行、熊本銀行、商工組合中央金庫の5金融機関が参加した。


石崎商店は金属スクラップや古紙など廃棄物リサイクル業を営むイシザキグループの中核会社で、創業以来リサイクルを中心とした循環型社会の形成に寄与してきた。クリーンセンターは、熊本県が抱える「産業廃棄物の県外流出」、「災害廃棄物の受け皿不足」の課題対応として建設に着手。2023年9月をめどに運転を開始する。


県内では、焼却施設不足から、年間約42万トンの産業廃棄物が他県に流出しており、センターの稼働は県内の産業廃棄物の域内処理に大きく寄与するほか、九州地域での廃棄物の受け皿としても期待される。


サステナビリティ・パフォーマンス目標(SPTs)には「県内廃棄物の年間受入量(域内処理量)」を設定。年度ごとの目標は23年度1万1700 トン、25年度2万3700トン、24年度1万9700トン、26年度以降2万5000トン。SPTsは格付投資情報センターから第三者意見を取得した。

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