東証、新市場が始動 60年ぶり再編「魅力的な市場」へ
2022.04.04 11:10
東京証券取引所で4月4日、新市場区分がスタートした。1961年に東証二部開設以来の約60年ぶりの市場改革。グローバル企業向けの「プライム」、中堅企業向けの「スタンダード」、新興企業向けの「グロース」に再編した。3市場区分の上場企業数は計3771社(4月4日時点)。上場会社の企業価値向上を支え、投資家にとって魅力的な市場の実現を目指す。
日本取引所グループ(JPX)は同日、セレモニーを開催。各市場の上場企業3社と資産運用会社2社のトップをゲストに迎え、テープカットを行なった。JPXの清田瞭グループCEOは「いよいよ本日より、東京証券取引所の3771の上場会社による持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に向けた新たな取り組みが始まる」とあいさつした。
投資家ゲストとして登壇したアセットマネジメントOneの菅野暁社長は「すべての上場会社がそれぞれの市場のコンセプトに沿った形で上場しているかという点については、一歩前進と前向きに捉えているが、今後さらなる前進が必要」と指摘した。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 地域銀7行が先行導入 マネロン機構のAIスコア
- 金融5団体と商工中金、適正な競争へ新枠組み 過去の民業圧迫踏まえ
- 春の叙勲 金融界から24人
- 地域銀・信金、取引先の経費削減支援 コンサル会社と連携拡大
- 京都信金、職員向け「京信大学」200回 講座受講者、延べ4000人超
- 十八親和銀、投信客への架電デスク新設 7万先にアプローチ
- Techで変える(2)宮崎銀、融資稟議書作成を自動化 業務時間は95%削減
- 大手損保、地銀の窓販デジタル化 火災保険、満期急増で
- 日銀、政策金利を据え置き トランプ関税で海外経済減速見通し
- SMBC日興証券、25年3月期純利益727億円 純営業収益はSMBC入り後過去最高