肥後銀本店にサモア名誉領事館 文化交流拠点へ

2022.03.28 19:03
社会・地域貢献
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熊本県が一体となって、在熊本サモア名誉領事館の開設を歓迎した(3月28日、肥後銀本店2階)
熊本県が一体となって、在熊本サモア名誉領事館の開設を歓迎した(3月28日、肥後銀本店2階)

肥後銀行は3月28日、在熊本サモア独立国名誉領事館の開設式を本店で催した。領事館は肥後銀本店6階に執務室、同7階に応接室を置く。開設式には、シラ・ツアラウレレイ・サモア特命全権大使、甲斐隆博・肥後銀会長、田嶋徹・熊本県副知事、大西一史・熊本市長のほか、県内の経済団体やスポーツ協会、学校関連などの幹部ら36人が出席した。


名誉領事館は地方都市に外国との文化交流の促進などを目的に設置される。サモアは南太平洋に位置し、ラグビー強豪国としても有名。同国の名誉領事館は福島県、福岡県に次いで3拠点目となる。サモアが国内の地方都市との関係強化を求めるなか、サモアと親密な福島県で、スパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産を通じて同行に打診があり、領事館設置につながった。


熊本県とサモアの連携では、ラグビーの人材交流や、観光促進、サモア特産品のタロイモを使ったコラボレーション商品開発などを検討している。


シラ特命全権大使は「日本とサモアの人と人とのつながりを促進し、気候変動や地震、洪水など自然災害に対するレジリエンス(回復力)の構築といった重要なテーマも共有したい」と挨拶した。


2021年3月1日から名誉領事を務める甲斐会長は「サモアの水は100%地下水で賄われている。熊本との共通点で、一緒になって地下水の涵養(かんよう)と保全を考えていくことは意義がある」と話した。

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