日銀福岡支店、6カ月ぶり下方修正 九州・沖縄の景気

2022.03.23 19:16
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3月の九州・沖縄の金融経済概況を説明する冨田淳・福岡支店長(3月23日)
3月の九州・沖縄の金融経済概況を説明する冨田支店長(3月23日)

日本銀行福岡支店は3月23日、3月の九州・沖縄の金融経済概況を発表した。景気全体の判断を「持ち直しのペースが鈍化している」とし、前回(2月)から引き下げた。下方修正は2021年9月以来、6カ月ぶり。


個別項目では、輸出と生産で「持ち直しの動きが一服している」と判断を引き下げた。自動車を中心とした輸送機械で半導体関連など部品の供給制約が長期化し、生産水準が低下したのが要因。


個人消費は「持ち直しのペースが鈍化している」と据え置いた。全体では持ち直し基調だが、新型コロナウイルスの感染再拡大で旅行・観光など対面型サービスで下押し圧力の影響が残っているのが現状。ただ、コロナ感染者の減少傾向に伴い、下押し圧力は徐々に弱まると想定している。


今後について、冨田淳支店長は「ガソリンなどエネルギー価格の高騰や、原材料価格の上昇など注視していきたい」と強調した。

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