田川信金、市の空き店舗活用を支援 信金中金が寄付
2022.03.03 19:23
田川信用金庫(福岡県、中藤保弘理事長)は3月3日、田川市に信金中央金庫の地域創生推進スキーム「SCBふるさと応援団」の寄付金1000万円を贈呈した。2022年度から3年間、同市の空き店舗活用補助制度の拡充に使われる。
SCBふるさと応援団は信金中金の創立70周年記念事業で、企業版ふるさと納税の仕組みを活用したスキーム。同信金は同市と協議しながら「空き店舗活用補助制度を拡充しての創業・起業の創出」を企画・立案し、採択された。若者に起業・創業をすすめ、市外からの転入を促進するなど、持続的な成長の実現を目指す。
市は寄付金を使って、店舗の既存設置物の撤去費や処分費、内外装費などに50%を補助する改修費の上限額を100万円から150万円に増額する。雇用費補助も田川市の住民を1年以上雇用すれば、非正規雇用者1人につき10万円を15万円に、正規雇用者は20万円を30万円に増やす。福岡県中小企業振興資金融資制度の新規創業資金の利子補給制度も検討する。
中藤理事長は「田川市に本店を置く唯一の信用金庫として、地元の発展に尽力していきたい」と強調した。