ふくおかFG、社長に五島福岡銀専務 十八親和銀頭取は山川氏

2022.02.22 21:12
役員人事
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グータッチする柴戸社長(左)と五島新社長(ふくおかFG本部ビル
グータッチする柴戸社長(左)と次期社長に決まった五島氏(ふくおかFG本部ビル)

ふくおかフィナンシャルグループ(FG)は2月22日、福岡銀行取締役専務執行役員で同社取締役の五島久氏(60歳)が4月1日付で社長に就任すると発表した。トップ交代は8年ぶり。柴戸隆成取締役会長兼社長は代表権のある会長に就く。同日の取締役会で承認された。五島氏は福岡銀の頭取、柴戸氏は同行会長に就任する。十八親和銀行も同日付で、山川信彦執行役員が頭取に昇格する。


柴戸氏は五島氏の選定理由について、「課題を突破できる力、リーダーシップがある」と説明。五島氏は「柴戸社長が築き上げてきたFFGの成長軌道をしっかり引き継ぎ、さらなる成長に向けて努力したい」と述べ、①お客様本位を徹底する②人と組織の活力を引き出す③収益を上げ続ける――の三つを指針に挙げた。


柴戸氏は社長在任の8年間について「長崎の2行の経営統合は16年2月に基本合意し、クリアランス(統合承認)をもらうまで2年半かかった。来月でようやく店舗統合も終わるが、苦労して、時間がかかったというのが印象。思い出に残るのはみんなの銀行の設立や、重荷になっていたのれんの償却、フォワードルッキングの引き当てなどだ」と振り返った。



記者会見する山川・次期頭取(手前から)、森頭取、吉澤会長(十八親和銀本店)


十八親和銀行は4月1日、山川執行役員営業推進部長が頭取に昇格し、森拓二郎頭取は代表権のある会長に就く。吉澤俊介会長は顧問になる。山川氏は平成入行のトップとなる。


森頭取は、「合併、システム統合を経て土台作りができた。次年度から飛躍ステージに入る。若い人材に託す」とした。吉澤会長は「若い頃から熱く高い志と、実行力を備えている」と期待する。


4月から3カ年の新中計経営計画スタートを控え、山川氏は「本当に合併してよかったと皆様や従業員から思ってもらえるように全身全霊で業務に邁進したい」と述べた。成長ステージに向けて①顧客の資産運用をお手伝いし収益化を図る②地元企業にゴールベースアプローチで問いかけ次のステージを共に考える③未来志向に立てばお手伝いの機会はある――とした。


森頭取は「経営統合・合併では、『借り換えサポート』など裏技も使った。本当にできるのか、と思ったこともある。よくここまで来た。合併してよかったと思える事例を行政と一緒になり作ってほしい」と話した。吉澤会長は「8年前に(旧親和銀の)頭取に就任し、以降大半が統合・合併対応だった。森頭取といっしょに、①地域金融システムを守る②地域経済の活性化に取り組み、充実した日々を送ることができた」と振り返った。


五島 久氏(ごとう・ひさし)鹿児島県出身、60歳。85年九州大卒、入行、執行役員営業推進部長、営業戦略部長兼FC推進部長、ふくおかFG執行役員兼常務執行役員、取締役常務執行役員、20年取締役専務執行役、ふくおかFG取締役執行役員。


山川信彦氏(やまかわ・のぶひこ)長崎県出身、56歳。89年一橋大卒、旧親和銀入行、20年執行役員営業推進部長。

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