マンスリーマーケット(9月) 相場の転換点が訪れるか

2025.09.01 04:30
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8月は想定外の上昇をみせた日本株だが、9月は相場の転換点となる可能性があるのではないか。そのきっかけは16日~17日にかけて行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)であろう。雇用統計が大幅に下方修正されたことで、多くの市場参加者が利下げを予想しているが、仮に実現すれば、金利低下に伴う設備投資需要の喚起により、米経済が再び上向く可能性が視野に入ると考える。その場合、関税影響が懸念され、パフォーマンスがさえなかった国内の外需企業に見直し買いが入る可能性もあるだろう。ただし、今のところ進展がみられない自動車関税の行方には注視が必要だ。



では、国内企業のファンダメンタルズはどうか。国内企業の2025年度決算は減益見通しであるものの、事前想定と比較してポジティブな決算が多かったと評価している。9月に向けて、アナリストの業績予想の引き上げも増加することが想定され、それに沿って日本株が上昇することも期待できるだろう。


最後に、国内政局の行方にも目が離せない。自民党内には、依然として「石破おろし」の動きが見え隠れしているなか、党総裁選前倒しに向けた動きもみられる。首相交代などで国内政局に不透明感が漂えば、日本に投資する海外投資家のセンチメントを押し下げる可能性も留意したい。

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