にいかわ信金、DX推進でキャンペーン 地域電子通貨の普及も狙う
2022.01.26 19:14にいかわ信用金庫(富山県、岸和雄理事長)は、2月1日から取引先のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するキャンペーンを始める。期間中、法人インターネットバンキング(IB)の新規契約やキャッシュレス納付への切り替えをした事業者に、地域電子通貨などを贈呈する。
キャンペーン期間は3月31日まで。対象となるのは、①市税の口座振替②eTAXおよびeLTAXの口座登録③法人IB新規契約④定期預金新規契約。窓口や渉外担当者の負担を軽減することで事務コスト削減につなげる。
1契約ごとに自治体が発行する地域電子通貨などを贈呈することで、地域のキャッシュレス普及促進に寄与していく狙いもある。電子通貨を発行していない営業エリアでは、地域クーポン券や地場産品を贈呈する。
同信金は2021年度から、各営業店にデジタル担当者を配置して電子記録債権「でんさい」の普及拡大や税公金のキャッシュレス納付導入支援に取り組んでいる。税公金収納は窓口などの負担となっているだけでなく、渉外担当者が取引先を訪問して納付書と現金を持ち帰って代行処理する業務もあるのが現状。ミスや不正の原因にもなりかねないという問題がある。取引先のDX化は、同信金にとっても喫緊の課題となっている。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 【実像】保険会社の出向者引き揚げ、地域銀で窓販縮小の動きも
- 北海道銀岩見沢エリア岩見沢支店、個社別討議で需要発掘 若手行員の成長も促す
- 金融庁・警察庁、メールにリンク先貼付禁止を検討 不正アクセス防止へ 「やり過ぎ」の声も
- 福井銀、野村証券と包括提携2年 預かり残高5000億円超
- MUFG、社員起案の新事業が始動 社会課題解決と収益貢献へ
- 山陰合同銀、オムニチャネル化実現 25年度は応対自動化検討
- 地域金融機関、「レビキャリ」活用200件に 登録は180機関に増加
- 政府、金融データ連携を実現へ 基盤整備し利活用促す
- 八十二銀、医療・介護の承継支援 外部機関と連携強める
- 「貸金庫増やします」 広島市信組 2年で300個計画